第3部は朝倉先生の白鳥会の話と、家業である酒屋の廃業から養鶏場の再スタートの話である。悶々と悩む話は好きでないのだが、そこまでディープなものでなく思いのほか快調に読み終えた。中学時代でも感じていたが、朝倉先生の理想主義があまりにも理想とするところが高すぎてついていけない。読み返しても、立派な先生ではあるが、社会的には如何なものかと思ってしまう。それは人生の半分以上生きた今でも同じである。きれいごとすぎるんだよなと思う。
第4部は、いよいよ恋愛ものになるのだと思うが、うじうじとした展開にならなければいいと思う次第である。
★★★★