村上春樹を慕っていたカズオ・イシグロ氏が先にノーベル賞を受賞したが、その後の第一作ということで、どんな作風なのかと読んでみた。ところで、彼は日本のノーベル賞にカウントするのであろうか?
クララは子供の成長を手助けするAF(人工親友)として開発された人工知能搭載ロボット。店頭から街行く人々や来店する客を観察しながら、自分を買ってくれる人が来ることを待ち続けている。ある日、ジョジ―という病弱な少女の家庭に買い取られ、やがて二人は友情を育んでいくが、一家には大きな秘密があった。愛とは、知性とは、家族とは?根源的な問題に迫る感動作。ノーベル文学賞受賞第1作。(ハヤカワ文庫)
読みやすくて、心に残るストーリーでもう一度読んでもいいくらいだと思う。人工知能搭載ロボットも間違いなくそのうち登場してくるだろう。