日本近代短篇小説選明治篇1の「細君 坪内逍遥」を読んで、せっかくなら「小説真髄」と「当世書生気質」を読もうと思って、青山ブックセンターへ。岩波文庫から出ているらしいけど、在庫はなかった。仕方ないのでamazonで注文した。
「小説真髄」は始めの方で断念。「当世書生気質」は面白く明治の時代感が伝わって良かった。自分の学生、塾生時代のことや今の学生に思いを巡らせた。また、野口英世の伝記に出てくる野口英世に改名した当時はやっていた読み物が、本書であることにもびっくりした。野々口精作は、そんなに学業怠り、放蕩していたようには思われず??であったが、ネットで調べたら、坪内逍遥が野口英世に出されている文章があって、やっぱり伝記のミスリードのようなものだと知った。このあたりが知れて嬉しかった。
いろんな意味で久しぶりに読んで非常に良かった作品である。岩波には感謝 ★★★★★