第15夜「正欲 朝井リョウ」

朝井リョウ氏と言えば、『桐島、部活やめるってよ』で第22回小説すばる新人賞を受賞し2012年には同作が映画化されている。本を読まない僕でも、タイトルから興味を持って映画を見たことがある。映画はすごく面白かった。「正欲」は稲垣吾郎さんと新垣結衣さんの映画も決まっていた。読む前に少しテンションは上がっていた。

『自分が想像できる多様性だけ礼賛して、秩序整えた気になって、そりゃ気持ちいいよな。息子が不登校になった検事・啓喜。初めての恋に気づく女子大生・八重子。ひとつの秘密を抱える契約社員・夏月。ある事故死をきっかけに、それぞれの人生が重なり始める。だがその繋がりは、多様性を尊重する時代にとって、ひどく不都合なものだった。』(新潮文庫)

『桐島、部活やめるってよ』くらいののりを期待していたが、テーマが重すぎた。それにしても嫌な時代になってきたし、これからもなりそうなことが心配。政治の責任も重い。映画は見なくていいかな?

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