第41夜『別れが」が愉し』山川方夫

ドラマや映画のワンシーンを日常生活に取り入れることは若いころしばしばしていた。小説の一節をそらんじて、友人がその出典を指摘するなども。ちょっと楽しい知的遊びのようなものだった。それで、私は、本を読んでは使えそうなフレーズを暗記してみたりもしていた。そういうことを思い出した。実は、庄司薫の作品にも同じようなことをしていることが書いてあったと思う。

恐らく、程度の差はあれ、山川方夫氏も同様だったのだろう。そこから話を広げていったのが本作。まあうまく作れていると感じた。

★★★★

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