第80夜「おいしいごはんが食べられますように」高瀬隼子

よくある会社での話。ちいさな事業所ではその事業所にだけ通じる暗黙のルールがある。弱者は守られるべきもので、その分を他の人がカバーしていっているというのはどこでもあるもの。そして意外にも弱者ぶっている方が人生うまく生きていける。それに対して問題提起した本書は、こういうことを書く作家がいるんだとも感心した。最近の作家は、生きづらさばかり書いてくるものと思っていたから新鮮だった。非常に読みやすかった。

★★★

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