青空文庫より。
ラジクラでおはなし千一夜を始めて、その甲斐があったと思えたのは「山川方夫」を知ったことだ。声優の塙有咲さんが、「歪んだ窓」を朗読してはじめてその存在を知った。気になって、いくつか作品を読んでみた、「夏の葬列」「朝のヨット」「お守り」「トンボの死」を読んだ。ショートショートは星新一氏だけだと思っていたので、読んでみたい作家が出てきて嬉しくなった。そして、塙有咲さんの3回目のおはなし千一夜は「十三年」であった。
彼の作品は戦後が出てくる。出さなくてもいいのに宿命としてあえて出してきているようにも思える。
青空文庫には30作品が並んでいた。山川方夫氏が35才でなくなったと知って、残念な気持ちでいっぱいだ。
十三年 おはなし千一夜
★★★
歪んだ窓