いろんなところで宣伝している「青い壺」をまんまとマーケティングに乗せられて購入。マーケティングに乗せられても、有吉佐和子氏の作品だったので浮ついて雰囲気で購入したものではない。個人的に有吉佐和子氏は、文豪だと認識している。といっても文学史の中で「紀の川」の名を知っているだけだったのでどういう文体かも含めて未知であった。
青い壺をめぐる短篇13話からなっており、1話1話が読み応えある。こういう作品構成は以前テレビドラマで見た記憶があるが、元をたどれば彼女の話が先かもしれない。いずれにしても昭和最後の方の少ない文豪の一人だと個人的には思う。
★★★★